WEB制作とは関係ありませんが、インターネットの利用契約にかかわる要注意の話。
ある日、インターネットの請求書を見ると普段2000円ほどの支払いが、6000円に。明細を見てみるとBiglobeご利用分と。
自宅のインターネットはもう10年以上OCNと契約している。Biglobeは名前は知っているが契約をした覚えがない。
ふと、気になることがあった。
3か月ほど前に、自宅マンションにネットの回線業者が訪問してきた。
ネットの回線をまとめると安くなるので、その手続きをお知らせに回っています。
めんどうだったけど、じゃあお任せしますみたいな感じで、手続きをお願いしてしまった。
少し怪しいと思っていたのですが、話を聞く限りは、「ただの内部的な続きだけだで、お客様はこれまで通りインターネットを使えます」、と。
流れの中で、一旦躊躇したのですが、個人情報を何か話した記憶もある(生年月日だったか、何だったか覚えていない)。※この後、成りすましで転用番号を取得されて手続きされたっぽい。
大きなポイントは、この時一切「ご契約のプロバイダが変わり(新規契約になり)ます!(正確には2重状態)」とは一言も説明されていないことだ。(後で思えば、ここがひっかけるポイントでもあるのだが)。
絶対に聞き逃してはいない。なぜならプロバイダが変わるなら絶対に手続きなどお願いしないからだ。
なお、元のプロバイダは解約しないかぎりそのままだから、プロバイダが変わらないのは事実だが、別のプロバイダを新規に契約する2重状態になるだけである。2重状態になりますがいいですか?で契約する人などいないだろうw
結局こういうどうともとれるグレーな言い回しを使うのは、詐欺師・悪質な営業勧誘の常套手段ではある。
その、後もBiglobeからの契約書類などなにも送られてきていない(この点は、謎である。まさか詐欺師も郵便受を監視するほど暇ではないだろう)。
そして、請求である。
Biglobeの全然つながらないカスタマーサービスに電話して、意地で30分待ってつながった。
内容を確認すると、数か月前に、某代理店経由の依頼でBiglobeと回線業者とのコラボ契約が締結されてるとのこと。しかも有料オプション(絶対使わんだろ!という)も契約しているとのこと。知らない話なので、解約したいというと「違約金がかかりますが・・・」。
とりあえず対策を考えるために電話を切った。
まずは、現在の客観的状況を確認しつつ最善の対策を考えていく。
そもそも、これまで通りOCNのメールを使っているので、プロバイダがBiglobeに変更とは気づかなかった。調べてみると、プロバイダだけを回線業者(NTT)とセットで変更する光コラボというやつらしい。
ネットで調べていくと、だんだんこの詐欺まがいの状況が見えてきた。
要は代理店が、光コラボを勧誘でもちかけ契約させる。契約させれば手数料を貰えるので、代理店の人間があの手この手で消費者をひっかけて強引に契約を結ばせる。後のことは知ったことじゃないのだろう(会社も簡単に社名を変えるだけだし)。
勧誘スタッフにはノルマや出来高制で強引に勧誘するようインセンティブをつけるw
ここをみれば光コラボの勧誘状況がわかる。
【NTT】光の勧誘が来たら報告するスレ13【代理店】 [転載禁止]©2ch.net
で、この手口に引っかかってしまったわけだ。
幸い、フレッツ光回線はプロバイダの複数契約ができるらしい。そのためOCNとのプロバイダ契約はそのまま残っている。まあこの点を代理店業者も利用して、こっそりBiglobeとの2重契約(光コラボ)にこぎつけたわかだが。
つまり、現在2重プロバイダ状態。
ビッグローブを解約というか、そもそも契約していないが(錯誤無効・民法90条/詐欺取り消し民法96条)、OCNと回線利用に戻す方向で対処していく予定です。
同じような被害になった方いれば、情報を共有していきましょう。
(つづく)
【2016.7 追記】
その後の、この問題についてできる範囲で動いてみましたが、その結果回復する方向に進展しています。確定次第追記します。
【2016.8 追記】
この無断の光コラボ契約問題がようやく解決しました。
こういう業者対個人の契約トラブル(といっても一方的な騙しですが)で、個人を守る法律として消費者保護法などがありますが、事実上一番強いのが消費者生活センターです。
時間をかけて消費者生活センターまで行って相談して、対処法を実費(1000円程度)で実施し、消費者センターの担当者と相談しつつ進めたところ、相手方が非を認め返金や契約状態の原状復帰という最善の結果を得ることが出来ました。
同じようなトラブルになった方は、泣き寝入りはせずにぜひ消費者生活センターに相談に行ってください。書類作成など多少の手続きは必要ですが、たまたま被害にあった人が、対策を取っていくことが今後の被害を減らすための道だと思います。
公務員に対してはあまりいいイメージがあるわけではないのですが、困っている消費者個人の味方になってくれる仕事が消費者生活センターの相談員ですので、彼らには感謝しています。
あと、Biglobeに関してですが、消費者生活センターを介在させた上ですが、いいかげんな業者を使ったことに対しての社会的責任(対応)はきちんととりました(当たり前のことですが)。この点は、企業として一応評価します。
以上。
●参考
国民生活センター 「光回線サービスの卸売に関する勧誘トラブルにご注意!(発表情報)」
●光コラボ転用詐欺まとめサイト
要注意】国民生活センターがフレッツ光の転用に注意喚起、知らないうちに契約や固定電話の番号が引き継げないケースも
※リンク先がリンク切れになっているため削除(2017.5)
コメント
この話題はもう一年以上前からあったんですね・・・もっと早く見ておけば!
昨夜光コラボ移行の電話が掛かってきて、言われるまま承認番号を発行しまいました。
普段ならこんな電話には応対せずぶった切るのですが、なぜか信用してしまったのが運のつき。
その後何か違和感があったのでググってみるとまあ出るわ出るわ詐欺まがいの行為が。
で、30分後に掛かってきた電話で「OCN光の契約」と言われああこれで決定打だと。
承認番号は教えず『契約はしない』と電話を切ったのですが、なりすましで契約できてしまうのですね・・・ただいま絶賛GW中につき手も足も出ない状況ですが、連休明けに消費者生活センターに相談しに行ってまいります。情報ありがとうございました。
たびたびの書き込み失礼いたします。
祝日でしたが国民生活センターには電話がつながり、「心配いりませんよ」とアドバイスをしていただき、対処方法などをお聞きしました。
すぐには契約などにはならない、向こうが成り済ましで勝手に契約すれば完全に詐欺行為になるなどいろいろ教えて頂き、改めて業者に電話をして契約が成立していないことを確認。事なきを得ました。NTTを騙り電話してくるなどだいぶ悪質なようです。皆様もどうかお気をつけて。
maki 様
転用手続きの前にお気づきになられて、大事に至らずに良かったですね。
訪問勧誘にしろ、電話勧誘にしろ、彼らは言葉巧みですから、消費者は知識を持つしかないですね。幸いネット情報化社会はこの点で消費者の助けてになっていいですが。
楽しいGWをお過ごしくださいませ(*´▽`*)。