Googleのペナルティ受け、2週間で復帰できた流れ。

直近の2016年3月に特定ドメインの検索落ちペナルティを受け4月に復帰できましたので、その顛末を記録しておきます。

[1] 3月下旬、特定のドメインがペナルティを受けていることに気付く

まず、ペナルティを受けたドメインですが、広告サイトでもなんでもなくローカル実業店舗の公式サイトがフォルダで分けられているドメインです。
よくある店舗の住所やメニュー、アクセス情報などがのっているWEBサイトですね。
それと、ドメインの別フォルダに多数ある店舗のブランド総合サイトのようなものも作成していました。

状況ですが、Googleの検索に店舗サイトが全く表示されません。地域+業種キーワードで上位にありましたが、全く表示されず。店名を入れて検索しても、トップに来るはずが一切表示されず、その公式サイトへのリンクサイト(別ドメイン)が表示される感じです。
あきらかにその特定のドメインだけが検索結果から除外(つまはじきに)されています。この点、ペナルティを受けていることが大変わかりやすいです。

[2] ペナルティ前のWEB更新状況

実店舗のWEBサイトは何の問題もなく数年運営していている状況でしたが、1月~2月に他ドメインで分散している別ブランドの店舗の総合ページを、同じドメイン内に作成する作業を部下にさせていました。これは、店舗ごとにわかれていた求人ページを一つのドメインにまとめる作業の中でついでにしておこうという感じでした。
またドメインのトップ階層には、なにも無い状態でしたが、同一ドメイン内各ページへのリンク集をとりあえず作成しhtmlファイルを置いていました。

なお過剰なSEO対応などは一切していませんので、そこは関係ないだろうと考えていました。

[3] ペナルティ後とった対策

現在もWEBサイトの運営の100店舗以上にかかわっていますが、ペナルティを受けたのは初めてです。当然対策をネットで調べたりしました。

ペナルティはアルゴリズムによる自動措置

search consoleには登録してありましたので、Googleによる手動のペナルティを確認しましたが、一切ありませんでした。とすると自動で課せられたペナルティということで問題点を探すのがやっかいだなという感じです。

被リンクサイトは特に問題なしと思われ。

該当ドメインへのリンクについては、多少グループの関連サイトからのリンクが散見されますが、リンク元も実業の公式サイトで、一定の関連性のある張り方をしていたので問題ないと思いました。(※実際にリンクは残したままでペナルティは解除されています。)

実店舗サイトに付き、相互リンク条件のポータルサイトに登録して、リンクを掲載している箇所が2か所ありましたので、こちらは削除対応しました。

Googleのサイトガイドラインを確認

ここが基本理念として最も重要なことかもしれませんが、Googleのサイトガイドライン・WEBサイトポリシーを再確認しました。

細かなことも書かれていますが、押さえておくべき重要な指針は、

「サイト訪問者にわかりやすいサイト、役に立つサイトを作成する」ということです。

Googleは、これがサイト登録・順位など検索登録の最重要方事項だと明言しています。

私自身が仕事で管理しているのは、ほぼ実業の店舗サイトですので、仕事がら当然にお客様にわかりやすいサイト作りを意識していますし、クライアントからもそれを求められます。

ですので、ポリシーの違反でペナルティというのもいささか青天の霹靂ではありますが、チェック漏れやミスが無いか、誤解を招くコーディングをしていないか、などサイトのソースを再チェックしていきました。

該当ドメイン内のWEBページのソースを確認していく。

問題ないだろうと考えていたWEBサイトのページですが、きっちり見ていくとソース上も、表示上も適切さを各場所が何か所か見つかりました。

ドメイン内のサイトの作成と更新は部下に任せていたのすが、チェックの責任者は私ですので、責任は私にあるということになります。

【コーディング内の問題】

  • METAタグのディスクリプションの記載間違い
  • 同じコメントアウトタグが複数のページの残存している(これが悪いかどうかは不明ですが)。
  • ぺージ変更後の「移転しました」リンクページ」が全店舗残っている(これもペナルティほどではないと思いまうが)
  • タグ付の問題ですが、<h4>見出しの中の文章項目が<h3>でふられるなど、文法構造上の問題

【内容の問題】

これは先述した、Googleのポリシーと関わるのですが、サイトの文章や特にリンクなどがわかりやすいか?これを基本にサイト内の構成を見直してみました。

そうすると、2月あたりにとりあえずで作成しておいた、ブランドの総合ページ、ページの広報などにとりあえず載せた感のあるリンクリストについて、特にわかりにくさを感じました。

要は、ドメイン内のリンク集や、関連姉妹店舗などへのリンクリストがあるのですが、そのリストに見出しや、説明が抜けていたのです。

それが関係リンクであるということは、自社内から見た話しで、そのサイトに初めて来た方々が、何のリンクかは、パッと見わからないのです。

そこで、リンクリストの上には、何のリンクであるのか見出しを付けます、当たり前ですが。

ドメイントップにある、同一ドメイン内ページへのリンクリストについても、何のリンクなのかわかるように見出しとリンクの説明文書をきっちりつけます。

 

[4] 対策後の経過

 

自動ペナルティの場合は、解除も自動的になるそうです。外部リンクがあちこちありますので、クローラーは数日おきには回っていると思われますが、4月初旬は変化ない状態。

4月中旬はじめにもう一度チェックを見直したりしておりましたが、翌日検索で店名を入れると・・・・。

「おお!店名での検索結果が!!!」

他の店名などをチェックしてもトップに出てきます!

明らかに検索登録が直っていました。1日の違いでこうも変わるのかという感じですね。

[5] ペナルティ原因の考察

自動ペナルティの原因は正式にはわからないので、所詮は推察にすぎないのですが、自分で疑わしいと思って点は2点です。

一つは、METAタグのディスクリプション記述間違いです。タイトルや内容がA業種なのに、説明文全然違うB業種になっている。

美容室なのに、表の看板は居酒屋になっているみたいな・・・。

これはよくありがちな、テンプレートコピペした際に起こりうる問題ですが、検索エンジンが混乱する要因ではあると思います。大きなミスですが、普通にソースをチェックしておけばめったに起きないことですが・・・。

※ちなみに、このディスクリプション修正後、ペナルティ解除までの日数は12日ほどです。

もう一点がリンクリストです。

部下に「とりあえず、リンクのリストを掲載しておいて」といった記憶あるので、そもそもそこが原因ですが、ページ内にリンクを羅列するような場合は、やはり初見で見た人が何のリンクかわかならいようなリストは、普通に問題かと思います。

もちろん、リンクのテキスト文章にはリンク先の店名などが書いていますが、そのリンクリストが何かは、よーくみないとわかりません。見出し一つつけるだけでも印象はぜんぜん違っていますが。

上記2点は、ほぼ誰も見ることが無いであろうドメインTOPに形式的に置いたページで該当したのですが、検索エンジンはドメインのトップだけに重要視した可能性があります。
1ページのどこかが違反と認定されるだけで、同一ドメインにあるそのほかすべての健全なサイトが被害を受けるというのはかなり恐ろしいことですね・・。

リンクだけの内容の無いページでアウトとの認識も考えられますが、実際にはそういうページはネット上にいくらでもありますので、どうなんでしょうね。

この他、ポータルサイトとの相互リンクも削除していますが、いわゆる店舗を紹介する業種別のポータル検索サイトと相互リンクすることをGoogleがペナルティにするとは私見では思いません。ユーザーに害を与えるものでも、スパムリンクでも無いからです。ポータルリンクは通常通常1~5ぐらいでしょうか。心配ならnofollowにするか。とか言いながら削除しちゃいましたが。

他、nofollow関係や、リンク否認は一切対策をしない状態で解除となっています(あくまで今回の場合ですが)。

真相は闇の中ですが、結局WEBデザイナー・責任者が意識すべきことは、一般の方がWEBを見た際に、わかりやすいサイト構成になっているかどうか、ということなのかもしれません。

店舗サイトのドメイン移転も考え、候補ドメインを物色していた矢先でのペナルティ解除でしたので、地味にけっこううれしいですね。

と、同時に同じように「普通にサイトを運営しているけど、ペナルティになった!」という方に何か参考になれば幸いです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 この記事の閲覧数:1,768 ビュー

コメント